表題番号:2019C-559
日付:2019/11/08
研究課題マクロファージの多点連続刺激の細胞内での情報処理機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 安田 賢二 |
- 研究成果概要
本課題研究では、マクロファージの自他認識と貪食応答の機構を、従来の細胞膜の局所での分子レベルでの刺激応答という観点から細胞の情報処理の機構の解明という新しい観点での研究を推進した。光ピンセット、メカニカルマイクロマニピュレーターを用いて、マクロファージの特定の1点あるいは特定の複数点に連続してオプソニン化したPM2.5粒子の貪食を繰り返し行ったところ、一定の細胞膜の貪食応答が進んだところで他の領域の応答性はブロックされて他の抗原には応答を開始しないことが確認された。この結果は、貪食現象が単なる細胞膜の局所応答機構のみでは説明できるものではないことが示唆された。