表題番号:2019C-549 日付:2020/03/10
研究課題翻訳文学の受容の諸相――ドイツ語圏の児童文学を中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 西口 拓子
研究成果概要

ドイツ語圏の児童文学を手がかりに異文化受容を考察している。スイスのヨハンナ・シュピリ作『ハイジ』は、多くの言語に翻訳され、日本においては1974年にアニメーション作品となった。なにより注目されるのは、邦訳からアニメーションへ生まれ変わる際に、原作がどのように変容したかである。本研究では、さらにドイツのテレビ局で放映された「ハイジ」(アニメーション版)へも考察対象を広げた。ドイツ語の発話内容は異なる場合があり、それにより登場人物の造形も変えられていることが明らかとなった。成果は、スイスのチューリヒ大学からの招聘で参加した2019年8月開催のシンポジウムで報告した。