表題番号:2019C-547
日付:2020/04/10
研究課題議論中の質問が曖昧な文に及ぼす役割に関する日英語研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 講師 | 菅原 彩加 |
- 研究成果概要
- 本研究では、外国語学習(第二言語習得)における中間言語の存在を意味論・語用論的観点から考察している。中間言語とは、学習でも第一言語からの転移でもない第二言語に関する学習者の知識である。英語において、表面上は一通りであるが解釈が複数通り考えられる文が存在する(複数の量化子の作用域が関わるもの、取り立て詞の焦点が複数存在しうるもの、会話の推意計算が状況により変化するもの、など)。これらの現象についての「議論中の質問」という概念の影響を調査している。量化子の作用域が関わるものについては大きな影響が見られなかったものの、会話の推意計算の例では影響が見られるようである。今後他の現象との関連性も調査する。