表題番号:2019C-542 日付:2020/02/10
研究課題感染性蛋白粒子等の微小物質の吸着・濾過機能を持つベントナイト系遮水材の仕様設計
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 小峯 秀雄
研究成果概要
 狂牛病や鳥インフルエンザなどウィルス性疾患が発生した場合,その根源と考えられる疾患した動物の死骸や卵等は,焼却され管理型廃棄物処分場に処分される.処分場のベントナイト系遮水材の要求性能は水分子の移動抑制のみであり,疾病の源である感染性蛋白粒子(プリオン)等の移動については検討していない状況である.そこで本研究では,申請者が提案したベントナイトの膨潤特性理論評価式や透水係数理論評価式を活用して,その主要粘土鉱物のモンモリロナイトの結晶層間距離の理論値を計算し,文献等で報告されている一般的な感染性蛋白粒子の幾何学的形状に対して濾過による抑制の有無を推論し,濾過機能を発揮する遮水材仕様を提示した.