表題番号:2019C-532
日付:2020/04/07
研究課題わが国商慣習の店着価格制の改善に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 教授 | 田口 尚志 |
- 研究成果概要
ビジネスにおける物流の重要性が叫ばれる一方,物流事業者の現場の疲弊が問題となっている。荷主との力関係上劣位にあると言われる物流事業者の持続可能なビジネス運営に寄与することを大なる目的として,わが国商慣習の一つとされる店着価格制の改善を目指し,世界の実務家に80 年以上にもわたり用いられてきた実績を持つ国際規則であるインコタームズを活用してはどうかとの提言を行った。インコタームズの定型取引条件を,仕出地の荷主企業と仕向地の荷主企業の協力を得ながら,既存取引の基底に埋め込み,取引におけるロジックの再構成を図ることによって,物流事業者が必要経費を賄う正当金額の請求を行い易くなることを説いた。