表題番号:2019C-522 日付:2020/04/09
研究課題非行少年のアイデンティフィケーションと制度的認識の連関のメガニズム
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 助手 北嶋 健治
研究成果概要
 本研究では、個人の情報の収集・再構成過程としての「アイデンティフィケーションidentification」を対象に、インターネット利用者が制度的認識において「情報化」された主体として構成されていくパターンの分析が行われた。
 分析の結果、情報を基にした個人のアイデンティフィケーションには意味的・技術的なレイヤー構造があることが判明した。これを踏まえた考察作業では、個人を構成する「情報」には、その「生活史」としての参照過程において、人格の要素/非人格的なリスクファクターとの二重の性格が付与されることが示唆された。これによって、個人主体を社会的に構成する「情報」の二重の性質(アイデンティティ)を検討するための活路が見いだされた。