表題番号:2019C-520
日付:2020/05/30
研究課題インドシナ半島部の河川下流域における古代国家の立地環境
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 久保 純子 |
- 研究成果概要
- 本研究はインドシナ大河川下流域の沖積平野の地形環境と古代国家の都市や生産基盤を結びつけ、考古学や歴史学とも協働しながら地理学の立場から古代国家の立地環境を考察することを目的とする。研究方法は、1)微地形に注目して平野の地形環境を明らかにする、2)ボーリング調査などにより表層地質の解明と年代資料の採取を行う、3)考古学研究者と遺跡やその周辺の共同調査をすすめる、などである。2019年度は、ベトナム、メコンデルタのオケオ遺跡の試料分析のほか、河川上流域における人間活動と下流域の平野形成という視点から、広島県の太田川流域をモデルケースとして予察的な調査を行った(2019年8月)。また、東南アジアにおいて最も早い時期にヒンドゥー文化を受け入れたとされるインドネシア、カリマンタンのマハカム川流域の現地踏査を実施した(2019年9月)。