表題番号:2019C-516 日付:2020/04/07
研究課題「社会人の学び直し」ニーズをめぐる探索的分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 濱中 淳子
研究成果概要
 本研究は、期待が寄せられる一方でなかなか浸透しない「社会人の学び直し」を取り上げ、そのニーズの姿を描くことを目的としている。方法として用いたのは、(1)進学志願者数の急増が目立つ社会人大学院への訪問調査、(2)首都圏の企業に勤務する302人を対象にした質問紙調査、の2つである。
 (1)訪問調査からは、対象機関の志願者増の重要な背景には「標準化されたカリキュラム」等あることがうかがえた。さらに(2)質問紙調査からは、社会人の学び直しの多くは、「語学」や「資格」領域で展開されていること等が抽出された。ともに学び直しのキーワードが「みえやすさ」であることを示唆するデータであり、今後、学び直しのあり方を考えるには、こうした現状にどう対峙するのかについて吟味する必要があることが指摘された。