表題番号:2019C-514
日付:2020/01/29
研究課題韓国語学習者の誤用と日韓対照研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 印 省熙 |
- 研究成果概要
- 本研究では言語類型論的に異なる二つの言語圏(日本と台湾)における韓国語学習者の誤用の様相を言語対照研究の観点から考察した。誤用について、日本語と韓国語の対照の観点から誤用の原因を見出し、なおかつ、台湾における韓国語学習者の誤用から、韓国語と中国語との対照を試みた。誤用の原因については学習者の母語と韓国語を比較対照し、言語間転移と言語内的転移の両面から考察した。日本語と韓国語は非常に類似している反面、中国語と韓国語は語順と形態において全く異なる言語であるが、両者の誤用において類似の様相が見られ、従来母語の干渉による言語間転移と見られた誤用が、目標言語の難しさに起因する言語内的転移であることが確認できた。これらの誤用は母語に関わらず韓国語学習者にとって間違いやすいものであることが発見できた。今後韓国語学習者の誤用研究において日中韓3言語における対照研究が必要であることを確認し、研究を深めていくことにした。