表題番号:2019C-499 日付:2020/11/15
研究課題民事責任の構成が責任観念に与える影響:無過失補障制度とリスク行為についての研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 和田 仁孝
研究成果概要

無過失補償制度の下では、過失の有無とはかかわりなく、被害者への救済が図られることから広範な被害者救済が可能となる。他方で、無過失補償の下では、加害者側に一切の民事責任が発生しないことから、事故防止への意識が弱まることが指摘されている。本研究では、無過失補償の潜在的加害者の意識への影響について、実証的に検証し、今後の政策的導入の在り方への提言を行うため、全面的無過失補償制度を採用するニュージーランドの状況、我が国の産科医療補償制度の潜在的加害者への影響について文献、統計データをもとに検証した。