表題番号:2019C-483 日付:2020/03/02
研究課題18-19世紀のサハラ以南アフリカとグローバル経済―繊維貿易に注目して
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 准教授 小林 和夫
研究成果概要
主な研究成果として、パルグレイヴ・マクミラン社のケンブリッジ帝国ポストコロニアル研究叢書の一冊として英文単著を刊行した。本書では、西アフリカの消費者のインド綿布に対する需要に注目して、18世紀から19世紀半ばのグローバル化の主要な局面ー具体的には、18世紀の大西洋奴隷貿易とそれに伴う大西洋経済の興隆、イギリス産業革命、19世紀のグローバル経済の興隆ーにおける西アフリカの位置付けを再考した。その際に、south-south economic historyというパースペクティヴを導入して、ヨーロッパ人の主体性が強調されがちな「中心」-「周辺」の関係と異なる世界経済史像の提示を試みた。

これに加えて、『社会経済史学』85/4(2020年)から学術論文(日本語)を発表した。