表題番号:2019C-466 日付:2020/05/18
研究課題海外の大学におけるティーチング・アシスタント(TA)育成プログラムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学総合研究センター 講師 蒋 妍
(連携研究者) 北京大学 工程師 馮菲
(連携研究者) 上海交通大学 劉衛宇
研究成果概要

本研究では、文献研究や訪問調査を通して、速く進んでいた中国の大学におけるTA育成プログラムの現状を明らかにし、早稲田大学および日本のTA育成プログラムの開発に示唆を与えることを目的とする。

・方法

(1)先行研究および事例の収集

 TA育成プログラムの先行研究を明らかにするために、中国の文献検索サイトである「中国知网」(日本のJ-Stageに相当)で文献を検索した。また、拠点とされるFDセンターのHPにも確認した。

(2)TA育成プログラムの担当者へのインタビュー

 特に力を入れている北京大学(医学部のセンターも)、上海交通大学、復旦大学、華東師範大学、上海外国語大学などを訪問し、担当者に直接インタビューを行った。

・成果:

1)中国の教育改革は政府主導で行っている場合が多い。TA制度の発展と普及もそうである。中国ではTA制度を導入したのは1988年であり、院生への経済的な支援や教員の仕事負担を減らすことが主な目的であった。育成に関しては、主に研究科、人事部やFDセンターが担当し、集中講義、公開講座やワークショップの形で行っている。

2)北京大学と上海交通大学の取り組みを取り上げ、TA資格、業務内容、育成プログラムの内容に焦点を与え、6月の大学教育学会で発表することになった。