表題番号:2019C-461 日付:2020/03/30
研究課題相互作用するボース原子気体超流動の輸送現象
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 内野 瞬
(連携研究者) EPFL Assistant Professor Jean-Philippe Brantut
研究成果概要

本研究では、2端子量子ポイントコンタクト系におけるボース原子気体超流動体の量子輸送現象を理論的に解析した。トンネル・ハミルトニアン、Bogoliubov理論、Keldysh形式を組み合わせることで、2端子間に化学ポテンシャル勾配や温度勾配がある場合のACおよびDCカレントの表式を明らかにし、数値解析も行なった。そして、超伝導ポイントコンタクト系とは全く異なる輸送メカニズム、低バイアス領域におけるオーム則、Wiedemann-Franz則の破れ、冷却原子気体の実験で観測される2端子間の粒子数差の緩和ダイナミクスを明らかにした。