表題番号:2019C-434 日付:2020/01/26
研究課題高校数学にて帰納的推論を経た分析活動によって深い学びを促す指導モデルの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 本庄高等学院 教諭 成瀬 政光
研究成果概要
 本研究では帰納的推論の知見に着目し,「好い加減の知」を表出させる実践を行った.本研究は「命題の証明」の単元にて,背理法や対偶証明法などの命題による証明方法の違いを言語化する実践を行った.活動では成瀬のECJ法を用い,第1段階で1つの命題に対し複数の証明法を検討し,第2段階で複数の命題を見ることで生徒の「好い加減の知」を引き出した.特に不事例検証となるように教材を配列した.この実践を経て,生徒の「好い加減の知」が更新されたり,確信をもったりすることが観察されたが,具体的な事例を積み重ねる「事例の個別学習」だけが進むのであれば,それは「好い加減の知」とは言い難いといえる.