表題番号:2019C-421
日付:2020/04/08
研究課題紙を用いたn等分法からKiepert点までの教材開発と教材の有用性
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 松永 昇也 |
- 研究成果概要
中学数学(特に幾何的分野)への学習意欲の向上につながるような教材の開発を目指しつつ、これまで解決されずにきた課題の解決に取り組んだ。
特に今年度は、2002年に発表した「紙を用いた線分のn等分法」以来、17年に渡り開発を続けてきた複数の教材を体系化し、カリキュラムの中にどれだけ取り込むか、どのように扱うのが適切か、を特にド・ロンシャン点に重点を置いて検証した。
操作的な活動を通して、生徒たちが数学の幾何的分野を楽しみ、学習意欲が向上するとともに、高校数学で躓きやすいとされる数学的帰納法の学習の素地を作ることが可能となり、さらに数学の美しさにも触れさせることができる、という仮説を検証している。数名の学生に焦点をあて、高校での学習への効果を検証することで提案している教材の効果を見ることができた。
各教材について、どこまでをアナログ的に扱い、どこからをICTに委ねるべきかの検証することも今後の課題である。