表題番号:2019C-417
日付:2020/04/10
研究課題坂口安吾作品の海外における受容と翻訳についての研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 時野谷 ゆり |
- 研究成果概要
- 本研究では、坂口安吾作品の海外における受容と翻訳というテーマの下に調査を行った。安吾作品は、これまでヨーロッパ言語に加えて英語への翻訳が行われてきたが、決してその数は多くない。英語圏では、「堕落論」(1946年)、「桜の森の満開の下」(同年)、「私は海をだきしめてゐたい」(1947年)等の翻訳が発表されており、国内ではロジャー・パルバース『英語で読む桜の森の満開の下』(筑摩書房、1998年)が刊行されている。論文集としては、James Dorsey and Doug Slaymaker『Literary Mischief: Sakaguchi Ango, Culture, and the War』(Lexington Books, 2013年)が刊行されている。今後は同書の翻訳を進めながら、英語圏における安吾作品の受容について検討するつもりである。