表題番号:2019C-391 日付:2021/04/04
研究課題脅威認識の形成と経済相互依存
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 植木 千可子
研究成果概要
 本研究は、経済アクター及び経済的要因が安全保障上の脅威認識の形成に与える影響を明らかにすることを目指した。これまで脅威認識の研究は、主に外交・安全保障アクターの認識を中心に分析されてきた。経済相互依存関係が脅威認識に影響を与えることは推測されてはきたが、経済アクターが脅威認識の形成に与える影響を分析した研究は少ない。いくつかの事例では、経済アクターが脅威認識を抑制する働きを果たしたことが観察された。他方、経済アクターがある国との経済活動が自国にとってマイナスだと認識する場合、その国に対する脅威認識が高まることも観察された。