表題番号:2019C-379 日付:2020/03/17
研究課題近年の金融面の各種施策を受けた金融市場の構造変化:理論・実証・実験アプローチ
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 講師 篠 潤之介
研究成果概要
本研究では、近年の金融面での各種施策や日本銀行の緩和的な金融政策が、本邦金融市場の構造や投資家行動にいかなる影響を及ぼしたのかについて、理論・実証分析を行い、政策的な含意を導出した。特に、(1)日本銀行のETF買入れ政策と株式貸借市場の取引拡大の間に、因果関係は存在するか、(2)本邦企業の長期的な企業価値向上を企図して近年策定されたスチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードの機能を理論的にどう捉え、また、これらのコードが本邦株式市場の投資家行動(特に海外投資家の株式保有パターン)にいかなる変化をもたらしたのか、について分析を行った。