表題番号:2019C-368 日付:2020/03/03
研究課題下腿周囲径計測による全身筋量評価に対する上肢と下肢の筋量比の影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 川上 諒子
研究成果概要

本研究では、下腿周囲径計測による全身筋量評価に対する上肢と下肢の筋量比の影響を検証することを目的とした。対象者は40歳以上の中高齢男女1248人であった。立位時の下腿最大周囲径とDXAによる身体組成の測定を行った。上肢と下肢の筋量の間には強い正の相関関係が認められた(男性r=0.83、女性r=0.81)。低筋量に対する下腿周囲径のROC曲線のアンダーカーブ面積は、上肢筋量が占める割合が多い群(男性0.85、女性0.81)よりも、少ない群(男性0.91、女性0.86)でわずかに高値となったが、いずれの群も高いアンダーカーブ面積であった。以上より、上肢筋量が占める割合が多い者ではわずかに精度が下がるものの、下腿周囲径計測によって低筋量の簡易評価が可能であることが示唆された。