表題番号:2019C-337 日付:2020/04/02
研究課題東アジアにおける障害福祉サービスの現状と課題
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 岩崎 香
研究成果概要

 2006年に国連で採択された障害者権利条約は東アジア諸国の障害者福祉にも影響を与えている。家族が扶養するということを基本として成り立ってきた文化の中にも、アメリカの影響を受けた社会モデル的な理念や実践が少しずつではあるが、芽を出し始めている。今回の研究では韓国を中心に取り上げ、知的障害者の当事者組織であるピープルファーストと、韓国精神障害者自立生活センターを訪問し、当事者の方に活動内容をヒアリングした。身体障害者の自立生活運動は従来から活動をしているが、知的、精神の当事者活動はまだ途についたばかりだということであった。 地域であたり前に自立して生活することを支援する今後の当事者活動に期待がもたれる。