表題番号:2019C-315
日付:2020/06/03
研究課題地球温暖化問題における割引率と国際環境協定に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 赤尾 健一 |
- 研究成果概要
非対称2人微分ゲームとして国際環境交渉をモデル化し、その均衡経路を分析した。モデルはLQモデルである。このような研究は対称モデルに関しては1980年代から行われてきたが非対称モデルの分析は手付かずの状態にある。
本年度は、まず、その厚生分析のために対応する協力解を導出した。対称ゲームとは異なり、協力解=効率的解は各playerの利得に対するウェイトの関数として表現される。次に、非協力解として、Markov perfect Nash equilibrium (以下、MPNE)の必要条件を導出した。本研究では非線形均衡戦略を、戦略が不連続となるケースも含めて、求めることを目指している。
アプローチとしてまず定常状態に注目し、安定定常状態をもつMPNEの必要条件を現在明らかにしつつある。