表題番号:2019C-314
日付:2020/03/30
研究課題「表象が対象に関わるのはいかなる根拠に基づくか」とはどのような問いであるか
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 千葉 清史 |
- 研究成果概要
本研究は、「表象が対象に関わるのはいかなる根拠に基づくのか」というイマヌエル・カントの問いは何を意味するのか、ということを、現代の分析哲学の諸議論の対比において明らかにすることを試みた。とりわけ集中的に取り組んだのは、カント哲学におけるデカルト的懐疑の重要性を否定する最近の解釈者(L. Allais, J. Forster, T. Rosefeldt等)に抗し、デカルト的懐疑の克服という認識論的問題設定が件の問いの重要な背景的想定をなす、ということを示すことである。その成果の一端は、2020年1月26日に法政大学で開催されたカント研究会第331回例会で発表された。