表題番号:2019C-313 日付:2020/04/08
研究課題原爆投下決断から原爆開発までの米英加の暗闘
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 有馬 哲夫
研究成果概要
 本研究のためにイギリス国立公文書館で原子力・原爆開発関係の公文書の資料収集を行い、多くの新資料を入手し、それに基づく以下の知見を得た。1.原爆の開発は、単発のものではなく、原子力開発の一環であって、先行していた平和利用(原発開発など)がそのベースとなった。2.原爆の開発は、アメリカ単独ではなく、イギリスで開始されたのちケベック協定のもと英米加による国際的プロジェクトになり、ヨーロッパ各国の科学者によって遂行された。3.従って、原爆投下の決定はイギリスとカナダと協議ののちアメリカによってなされた。4.原爆投下はソ連を威嚇するためになされた。