表題番号:2019C-310 日付:2020/10/20
研究課題為替レート価格発見過程における指値注文の重要的役割
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 北村 能寛
研究成果概要
研究成果としては、最良気配値を更新するimpriving order(以下IO)と最良気配値をキャンセルするworsening cancel(以下WC)の為替レートの価格発見に対する役割の重要性が実証的に明らかとなった。通常、IOを打ち消すようにWCは市場に到達するが、為替レートのファンダメンタルズに影響する米国雇用統計等のニュースが市場に到達するときには、IOとWCは同調的に到達することが判明した。このメカニズムを明らかにした先行研究は、少なくとも著者の知る限りにおいては存在しない。この当該年度に得られた研究成果をさらに詳しく解析することが、引き続き大きな研究テーマとなる。