表題番号:2019C-296 日付:2020/05/13
研究課題ニューラルネットワーク推論アクセラレータを高精度化する学習法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 大澤 隆
研究成果概要

昨年度、トランジスタ1個とキャパシタ1個からなるDRAMセルをベースとしたANNを設計し、その性能をシミュレーションにより検証した。入力と重み共にディジタル信号を用いた。今年度は、推論精度の向上、アレー面積の小型化、低消費電力を目指し、入力をアナログ信号にしたANNを設計して、その性能をシミュレーションにて検証した。また、ReRAMを用いたクロスバー・アレー(CBA)からなるANNをオンチップにて学習する方法を研究した。我々は、標準的な誤差逆伝搬法(BP)を使った学習をアナログ積算回路を用いてCBA内に組み込んだ。また、シナプス回路のメモリを削減するために、BPを改良したアルゴリズムを使った新たな学習法を考案し、それがBPと同等の推論精度を与えることを示すことができた。