表題番号:2019C-282 日付:2020/03/18
研究課題軸方向非均質スーパー高速炉のLOCA特性の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 准教授 山路 哲史
研究成果概要
第四世代の原子炉の一つであるスーパー高速炉は原子炉冷却材に超臨界水を用いる。その冷却材喪失事故(LOCA)時には高温高圧の超臨界水単相流冷却から減圧後の水蒸気二層流冷却及び過熱蒸気単相流冷却までの広い範囲で燃料被覆管温度を評価する必要がある。本研究では、軸方向に複数のMOX燃料層とブランケット燃料層から構成するスーパー高速炉のLOCA時炉心冷却特性を一点近似動特性モデルと一次元熱水力モデルに基づくRELAP/SCDAPSIMコードを用いて明らかにした。従来と異なり、上部MOX-中間ブランケット層境界で大きな温度勾配が生じ、スクラム時間遅れの増大に伴い温度勾配も増大することが明らかになった。