表題番号:2019C-278
日付:2020/03/04
研究課題CRMPの神経発生・神経疾患への関与の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 大島 登志男 |
- 研究成果概要
- 本研究は神経発達におけるCRMP遺伝子の機能解析を行なうことを目的としている。CRMPは神経発生期に発現が高く、CRMP1-5のfamily遺伝子があり、これらが機能的に相補的であることが示されている。そのため、単独欠損では他の代償のため表現型が軽症化するため重複欠損で解析する必要があり、今回はCRMP1KO; CRMP2KI; CRMP4KOマウスの小脳発達を野生型と比較した。その結果、プルキンエ細胞の配置異常が特に第X小葉において顕著に認められ、協調平衡運動が障害されていることが明らかとなった。以上の結果より、小脳発達特にプルキンエ細胞の位置決定にCRMPの機能が重要であることが示された。