表題番号:2019C-269
日付:2020/04/18
研究課題リン原子の立体選択的酸化を鍵とする、リン原子修飾オリゴヌクレオチドの不斉合成
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) | 准教授 | 山本 佳奈 |
- 研究成果概要
本研究では、オリゴホスホロチオエート核酸の試薬制御カップリングによる合成法を確立することを目標としており、そのための試薬の不斉合成およびカップリングの検討を行う予定であった。しかし試薬合成に必須であるリン原子不斉酸化反応が得られなかったため、まず新規リン原子不斉酸化反応の開発に焦点を絞ることとした。
その結果フラビン誘導体とアミン補助剤を触媒系、空気を酸化剤とすると目的物がほぼ当論量で得られることがわかった。また光学活性な触媒系による不斉誘起も確認でき、目的とする反応開発の有用な手がかりが得られた。今後は触媒の構造および反応機構の検討から立体選択性の向上を目指し、また試薬合成の検討も再開する。