表題番号:2019C-265 日付:2020/06/01
研究課題半導体特性を示す配位高分子の合成とその応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山口 正
研究成果概要

 酸化還元活性でり、キレート部位を3箇所有するtetrahydroxybenzoquinone のカリウム塩(K-THQ)Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Znの酢酸塩を水溶液中で混合し配位高分子を得た。粉末ペレット試料の電気伝導度は10-810-7 Scm-1程度といずれも低いながら電気伝導性を示した。 また、フッ素ドープ酸化スズ (FTO)基板をK-THQ溶液とM(CH3COO)2溶液(M=Mn, Zn)に交互に浸漬させることにより薄膜を作成させ、さらにPtを蒸着させて電気伝導度を測定したところ、粉末ペレット試料に比べ電気伝導度が1-2桁向上した。これは微粒子間の接触の向上や薄膜作成時に配向性が揃ったことなどによるものと考えられた。