表題番号:2019C-255
日付:2020/04/04
研究課題エネルギー汎関数を用いた変分法による核物質状態方程式の研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 鷹野 正利 |
(連携研究者) | 先進理工学部応用物理学科 | 学部4年 | 井山直哉 |
(連携研究者) | 先進理工学部物理学科 | 学部4年 | 不島昇士 |
- 研究成果概要
- 現実的核力から出発してエネルギー汎関数を用いた変分法により、有限温度核物質状態方程式を求めることを最終目標とし、静的な中心力的2体核力が相対論的ブースト効果で生じる運動量依存項を扱うように、理論の拡張を行った。その結果、相対論的ブースト効果は有意に中性子物質エネルギーを上昇させることが分かった。更にエネルギー汎関数を2粒子スピン固有状態に射影した動径分布関数の汎関数として構築する代わりに、2粒子スピンの並行・反並行で区別した動径分布関数の汎関数として構築する研究も行った。そして液体ヘリウム3の場合について、従来のエネルギーが深くなりすぎる傾向が改善されることが分かった。