表題番号:2019C-244 日付:2020/06/22
研究課題イオン液体による界面を結晶場とする電場駆動アミノ酸晶析法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 小堀 深
研究成果概要
 本研究ではアミノ酸に対する新規晶析手法として,電場を駆動力とした水とイオン液体の液-液界面での晶析を目指した。イオン液体は,疎水性の1-ブチルー3-ドデシルイミダゾリウム=ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを用いた。また,対象物質には酸性アミノ酸のL-グルタミン酸を選定した。
 界面をもつ二相の液体試料を作成し,電圧を1 時間印加しながら25℃で静置した。その結果,0.9 Vを印加した方が,0.3Vを印加した方より結晶数が多くみられた。0.9 V 印加したときの平均粒径は11 μm であり,0.3 V 印加したときの平均粒径は17 μmであった。これらの結果より,液ー液界面でのアミノ酸晶析を電圧駆動で起こせることを証明した。