表題番号:2019C-242 日付:2020/03/02
研究課題エステル転位反応の開発/Development of Ester Dance Reaction
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山口 潤一郎
研究成果概要
芳香族化合物の官能基化はそれらの機能を十分に発揮するために必須な装飾である。従って、芳香族化合物の官能基化反応は有機合成化学において古くより検討が行われている。芳香族求電子置換反応や求核置換反応などにより、位置優先的・選択的に置換基を導入した置換芳香族化合物が合成できる。最近では触媒的な芳香族化合物の官能基化反応が研究され、例えば、触媒量の遷移金属存在下、炭素-水素結合を直裁的に変換する手法(芳香環C–H結合直接変換反応)の開発が盛んである。我々はごく最近、研究室で開発している「芳香族エステルの脱カルボニル型カップリング反応」反応開発中、思いがけず「触媒的エステルダンス反応」を発見した。本研究ではこの反応の最適化、基質一般性を検討した。