表題番号:2019C-228 日付:2019/10/24
研究課題単一分子計測法によるPDMS硬化過程のミクロスケールアナリシスス
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 松田 佑
研究成果概要
PDMSは高い生体適合性,高いガス透過性,高い鋳型への追随性,高い光学的透明性,低自家蛍光などの優れた特長を有し,広範な分野で利用されている.特に,マイクロ流体チップとして一般的に利用され,生化学分析,マイクロ流体力学分野をはじめとして重要な材料である.また,マイクロデバイスの小型集積化は非常に活発に研究されており,ナノインプリントをはじめとしてより小スケールのチップ作製法が注目されている.このような利用の観点から,PDMSのミクロスケールでの熱物性とくに硬化過程における空間均一性の評価と制御手法が重要となる.そこで本研究では,単一分子計測法(SMT)により,の硬化過程における経時変化を計測し,ミクロスケールでの熱物性変化の空間構造を調査した.具体的には,PDMSに極微量の蛍光分子を混入し,その熱運動を顕微鏡で計測し,熱運動の活発さ(拡散係数の大小分析)を解析することで空間構造を評価した.