表題番号:2019C-227
日付:2020/04/11
研究課題宇宙空間における高精度変位計測に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 石村 康生 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 宮下朋之 |
- 研究成果概要
- 宇宙空間で使用可能なロングレンジの高精度変位計測システムの開発を実施している.本年度は,低温低圧環境下で動作可能な計測装置の開発を実施した.-50度,10hPa以下で動作可能であることを確かめた.最大変位は±5mmまでを5μm以下の誤差で計測可能である.低温低圧環境での機能実証として,大気球実験を予定している.気球のゴンドラに搭載するために,小型化し40cmの作動距離としているが,原理的には,10mオーダー離れた地点の相対変位を計測できる.
変位計測は高精度構造物の実現の根幹となる技術であり,提案する気球実験による実証が達成されることによる影響は大きいと考えられる.ここでの成果は,気球搭載用の汎用変位計測装置として成熟度をあげていくとともに,宇宙用の形状制御装置の開発につなげることを予定している.