表題番号:2019C-207 日付:2019/11/10
研究課題カンボジア・シェムリアップにおける大気汚染の実態解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 大河内 博
研究成果概要

近年,カンボジアでは観光客の急増に伴う自動車や二輪車による排気ガスがアンコール遺跡群に及ぼす影響が懸念されている.本研究では大気汚染の実態解明を目的としてアンコール遺跡群の玄関口であるカンボジア・シェムリアップで乾季(422日〜26)と雨季(815日〜26日)にPM2.5(硫酸塩,硝酸塩),ガス(NO2SO2HNO3HClNH3O3VOCsGEM),雨水の採取を行った.乾季にはPM2.5100 µg/m3を越えていたが,林野火災と野焼きが原因と考えられた.また,PM2.5が一時的に2000 µg/m3を越える事例が観測された.このときにはブラックカーボンも同時に増加した.