表題番号:2019C-206 日付:2020/04/10
研究課題地球温暖化による乾燥促進地域の耕作地を蘇らせる安価な地下水浄化資材の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 香村 一夫
研究成果概要
近年、地球温暖化により、地球上の乾燥地域が増加しており、農業生産が重大な危機に直面している。このような地域の耕作地を涵養する水資源として、地下水が重要な役割を担っている、しかし、一部の地域では地下水の塩水化により、農業用水としての利用が厳しいステージにある。本研究では、塩水化した地下水を農業用水として利用できるまで低塩分化する、簡易的かつ低コストな脱塩材料の開発を試みた。材料として火山灰土壌を用い、さらにこれらの塩分吸着能を高める目的で、土壌に無機酸化物(MgO)を加えて混合吸着材を作製した。そして、これら吸着材の塩分吸着能力を定量的に把握するとともに、その吸着機構について解明した。