表題番号:2019C-203 日付:2020/03/23
研究課題近接分離法のヒューリスティック拡張に基づく音響信号処理
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 講師 矢田部 浩平
研究成果概要
 信号処理では,解決すべき課題を最適化問題に帰着させ何らかのアルゴリズムによって解くことで,データに対して所望の処理を行うことが多い.最適化問題は複数の項が含まれると解くのが難しくなるが,近年の近接分離最適化手法は各項を分離して各々解くのみで良く,複雑な問題を解くのに適している.本研究では,これまで提案されている音響信号処理手法に用いられた最適化の手続きをヒューリスティックに拡張することで,従来の定式化にとらわれない新たな信号処理アルゴリズムを実現した.具体的には,マルチチャネル音源分離を行う近接分離アルゴリズムの近接作用素を一般化することで,近接作用素として定式化困難な操作の導入を実現した.