表題番号:2019C-192 日付:2020/04/09
研究課題インタラクションを通じて社会的な協調行動をとるマルチエージェントシステムの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 菅原 俊治
研究成果概要

知的な判断を行う自律プログラム(エージェント)が広く社会に使われると、各エージェントは個々の要求に合わせた最適な判断を下すため、実世界では競合が発生し、結果的に最適な判断となないというジレンマが存在する。本研究では、ある種の寛容性に基づくプログラム可能な協調行動を導入し、あるネットワーク構造で結びつくエージェントが近隣とのインタラクションを通して、協調を選択し、それを拡散させる方法を追求している。これに基づき協調期待戦略を提案してきたが、今期は、これがある種のネットワークで非協調者が増えると協調が促進するという非直感的な現象を解析し、スケールフリー性が関与しすることを確認した。