表題番号:2019C-189
日付:2020/04/10
研究課題確率セルオートマトンの漸近挙動解析とその応用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 助手 | 延東 和茂 |
- 研究成果概要
- 確率セルオートマトンと呼ばれる確率的な挙動を示す離散力学系に対して、可積分系的アプローチと確率過程の手法を組み合わせながらそれらのある種の可解性を探りつつ、特に時間無限大における状態の出現確率を厳密に解析することに成功した。具体的には、拘束条件を用いながら状態空間を限定しつつ、有限空間上での挙動に関する遷移確率行列の固有値問題を解き、その結果を演繹して一般の空間上での挙動の固有ベクトルを推測した。また、これらの手法を既存の手法では解析が行われていない系に対しても適用することに成功した。これらの研究結果に関して、2件の国際会議での発表を行い、1件の査読付き論文への掲載を行った。