表題番号:2019C-183 日付:2020/03/31
研究課題実双曲空間上の保型形式の逆定理と周期の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 成田 宏秋
研究成果概要
有理数体上定符号四元数環係数の2次一般線形群上のカスプ形式のリフティングによる構成について、判別式が2の場合で得られていたものを一般の素数判別式の場合に一般化することができた。また非消滅の例も判別式2の場合以外にいくつか更に与えることができた。周期の研究についてはリフティングのWeil表現による定式化を進めそのPetersson内積などの周期に関連する研究を更に進めることで次年度も継続することとした。逆定理のアデール化についても研究したがBruhat細胞分解の観点からの保型性の特徴づけに部分的解決は得られたもののまだ不十分という現時点での結果となった。本研究はOklahoma大学のAmeya Pitale氏との共同研究に基づく。