表題番号:2019C-178 日付:2020/04/13
研究課題ギガサイクル疲労におけるCFRP積層板のトランスバースクラック発生評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 細井 厚志
研究成果概要

炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics : CFRPs)は優れた比強度と比剛性を有する複合材料である.今後はさらなる軽量化のニーズから超高サイクル域での使用が想定される回転部材への適用が期待されている.本研究では,超音波疲労試験による超高サイクル域におけるトランスバースクラック発生寿命評価を目的とした.繰返し数N=103~107サイクルおよびN=108~109サイクルの疲労特性をそれぞれ油圧疲労試験および超音波疲労試験により取得した.高サイクル域ではS-N曲線は線形的な下降を示したが,超高サイクル域ではタブ付近のみにクラックが発生する試験片が多く観察された.また,90°層応力σ90°max=44MPa以下の応力レベルでは全ての試験片でクラックが発生せず,S-N曲線の傾きが緩やかとなることが確認された.