表題番号:2019C-171 日付:2020/04/20
研究課題映像情報を用いた繁殖牛の発情予兆検知に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 小川 哲司
研究成果概要

インターネットを通して不特定多数の人に仕事を依頼するクラウドソーシングを用いて,映像から繁殖牛の発情予兆を検知するための技術開発を行った.特に,本研究では,牛の発情予兆として乗駕行動に着目し,その評価基盤を構築した.まず,物体検出アルゴリズムとクラウドソーシングを用いて,牛の検出漏れを抑えながら乗駕行動の有無を信頼性高くアノテーションする方式を開発した.14頭の肉牛がいるフリーストール内で収録した乗駕行動29回分の映像データに対して提案したアノテーションを実施し,合計5020枚の画像からなるデータセットを構築した.さらに,構築したデータセットを用いて交差検証による実験を行ったところ,画像単位では陽性判定率0.80,感度0.76で乗駕行動の検知が可能であることがわかった.