表題番号:2019C-144 日付:2020/05/05
研究課題リヨン大都市圏における都市公共交通整備と都市化の関連性に関する歴史地理学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 國府 久郎
研究成果概要

リヨンでは1899年に10サンチームの市内統一料金が導入された。この運賃低下政策が功を奏し、乗客数は順調に増加し続け、第一次大戦前の会社の経営はかなり安定していた。第一次大戦後の10年間は、リヨン乗合馬車・路面鉄道会社の経営が悪化した。それでも、経営の合理化が徐々に効果を発揮した。1924年に、リヨン市、ローヌ県、会社との間で結ばれた協定により、経営に対する行政の監督が強化された。1926年と1927年には、人件費を削減するために、路面電車の運転本数が減らされ、運賃も値上げされた。1930年に至ると乗客数が最高に達した。リヨン路線網の大部分の路線は、丘陵地帯に囲まれた西側にではなく、東部に集中して発展していく傾向にあった。路線網が延長された東部のリヨン都市圏は、人口密度の高い地域であり、路面電車の経営に好都合だったのである。