表題番号:2019C-143 日付:2021/04/08
研究課題音素認知と音声知覚の関連性調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 講師 篠原 靖明
研究成果概要

 本研究課題では、事象関連電位(ERP)と呼ばれる脳活動の内、ミスマッチ陰性電位(MMN)という成分を分析することで、音声と音素に対する知覚能力を評価している。2019年度は、日本語話者による音素/t/-/d/に対する知覚を分析し、論文を執筆した。この論文は2020年に国際ジャーナル(Brain Research)から出版された。

 その後、コロナウイルス感染拡大の状況に合わせて研究を中断した。再開後は日本語話者や広東語話者に対して、母音や子音の長さに係る知覚実験をオンラインで実施し、母語の音韻体系による知覚能力への影響を調査した。我々はその結果を国際学会論文にまとめ、提出した。