表題番号:2019C-137 日付:2020/04/03
研究課題道徳科における内面的心情の可視化ツールの開発研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 大学院教育学研究科 教授 田中 博之
研究成果概要

本研究では、はがき新聞という内面的心情の可視化ツールを用いて、児童生徒が記述した文章を長期的・継続的に見取り、子どもの道徳性を育てる学習方法を、小中学校での具体例の分析によって開発することを目的とした。はがき新聞は、はがきサイズで100字から200字程度で調べたことや考えたことを要約して書ける表現ツールである。これを授業後に道徳科の学習のまとめとして児童生徒に書いてもらい、道徳ポートフォリオとして蓄積することで、子どもの道徳性を育てるツールとして用いる方法を開発した。これにより、道徳科の目標である「物事を多面的・多角的に考える」ことや「自己の生き方についての考えを深める」ことを示す記述が増えた。