表題番号:2019C-131
日付:2020/04/06
研究課題ゲーム理論的合理性にもとづくセキュアメッセージ転送
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 小柴 健史 |
(連携研究者) | 大阪大学 | 准教授 | 安永憲司 |
- 研究成果概要
- セキュアメッセージ転送は2者間の暗号プロトコルであり,複数の通信チャネルが利用でき,そのうちの幾つかの通信チャネルが敵対者に支配されたとしても,プライバシーを保ちつつメッセージを確実に伝達する方式である。経済的合理性を考慮したゲーム理論の観点から複数の独立した敵対者がある種の合理性をもって行動をしたとき,全チャネルが複数の敵対者に支配されたとしてもセキュアメッセージ転送が可能であることを示すことができた。これは,通常の暗号理論における敵対者の設定や経済的合理性の敵対者でも単一の敵対者の場合は不可能なことであり,この成果をセキュリティに関するゲーム理論的研究に関するトップ国際会議のGameSec2019で発表した。