表題番号:2019C-127 日付:2020/12/16
研究課題成層火山の小規模カルデラ噴火の推移とマグマ供給系
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 鈴木 由希
研究成果概要

榛名火山で45kaに起きたカルデラ噴火が研究対象である。前年度までに、この噴火で生成した白川・里見火砕流堆積物の軽石には岩石学的な差異がないことを明らかにしていた(全岩SiO262-66wt.%;斑晶組み合わせは斜長石+斜方輝石+角閃石+カミングトン閃石+Fe-Ti 酸化物+石英)。白川火砕流堆積物について榛名山南麓の荒神露頭の最上部ユニットを追加で分析した。軽石全岩SiO2量は62-63wt.%という前述の中では低い値に集中しており、今後その成因を明らかにする必要が生じた。白川・里見火砕流堆積物の両方の軽石から、代表的試料を選び出しモード分析も行った。斑晶量が45-60 vol.%の範囲にあり、噴火に関わった珪長質マグマがマッシュ状であることが確かめられた。