表題番号:2019C-126
日付:2020/04/08
研究課題始新世/漸新世気候遷移期における氷床量と海面水温の季節変動動態の解析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 准教授 | 守屋 和佳 |
- 研究成果概要
- 本研究では,始新世/漸新世境界(EOT;約3千4百万年前)に生じた,無氷床状態から部分凍結状態への気候ジャンプに伴う気候変動の動態を,およそ800年間隔という,これまでのEOT研究史上にない超高時間解像度で明らかにする.これまでのEOTにおける地球化学代理指標のデータに基づく研究は,時間解像度が十分でなく,数値実験による気候モデルからの予測の検証ができていなかった.本研究で,浮遊性有孔虫化石1個体ごとの酸素同位体比とバイオマーカー分析によるTEX86の分析から,当時の氷床量と夏季−冬季間の海水温季節変動幅の超高解像度時系列変動を明らかにする.浮遊性有孔虫化石1個体ごとの炭素・酸素同位体比分析からは,海水温季節変動幅がミランコビッチ・サイクルに同調して変化することが明らかになった.