表題番号:2019C-122 日付:2020/03/30
研究課題花粉の飛散量の増大が労働生産性や社会生活に与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 大西 宏一郎
研究成果概要

スギを中心とする花粉のアレルギー疾患は臨床報告や少ないサンプルを用いた実験において、労働生産性等に影響を与えることが示されている。しかし、実際に社会全般にどの程度影響を与えるのかは十分に研究されていない。日本での花粉のアレルギー疾患患者数は40%と推定される中、仮に生産性等にマイナスの影響を与えている場合には、その損失は計り知れない。本研究は、地域別の花粉症の日時データの飛散量と当該地域での交通死亡事故数との関連性を分析した。分析結果では、日中の平均花粉飛散量が多い都道府県ほど交通事故死亡者数は増加するが、統計的に有意なほどとは言えない結果となった。