表題番号:2019C-103 日付:2020/06/10
研究課題前田家本『枕草子』に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 新美 哲彦
研究成果概要
前田家本『枕草子』を中心に研究を行う。『枕草子』は諸本により本文が相当異なるが、今回研究対象とする前田家本は類纂本で、堺本と能因本をつなぎ合わせた本文であるとされる。そのため、『枕草子』諸本の中でもっとも古い鎌倉期書写であるにも関わらず、従来ほとんど顧みられてこなかった。本研究では、前田家本の正確な翻刻、注釈、訳を付した注釈書を作成し、他系統との校異を見、鎌倉時代に享受・編纂された『枕草子』としての前田家本についての考察を深めることを目的とする。今年度は、資料収集を中心に行い、注釈を付し始めた。